天空の階段 海辺

 

 朝、璃紗はもう起きている。とは言っても11時だ。

「泳ぐね。」璃紗は明るく言い放ち、服のままプールに飛び込む。

「うわあー、冷たい。」

 水しぶきと、璃紗の歓声が昼前の静けさを破る。

 ワンピースは肌に張り付き、下着を付けない体を裸よりももっと艶めかしく際だた

せる。彼女はシニヨンの髪を解く。黒髪が扇のように水面に広がる。

 ドアのベルが乾いた音を立て、ギリシア彫刻のような彫りの深い顔立ちの若い

ボーイが中庭に遅いブランチを運んでくる。緑の芝生に敷物が敷かれる。

 璃紗はプールから上がり、ゆっくりと髪を拭い芝生に横になる。青年は凛として

食事を並べながらも、璃紗の濡れた肢体に目を這わせる。プールから上がったとき

に見えた薄布を突き破るかのように起立した乳首は、寝ころぶ彼女の大きく開い

た胸元から、全てあらわにのぞいている。横になったなまめかしい腰、もはや1本

1本数えられそうな陰毛。璃紗は何の躊躇もなく、誇らしくその体の隅々まで魅せ

る。そして、その青年の清楚なスラックスの中央の猛りにも気付いて、私に向かっ

て微笑む。

 魚の卵のスープ、地中海の海の幸のブイヤベース、薄切り肉のソテー、そして

赤いワイン。ボーイが出ていくのを待ちかねたように、璃紗は、濡れた最後の1枚

を脱ぐ。全裸になった彼女は、にっこりと微笑む。草上の食事が始まる。

 


「今日は夕方までに一度泳ぎに行こう。」

「え、水着持ってないよ。」

「ほら、」わたしは、真っ白なハイレグの小さなパンテイをかざす。

「あれ、何時の間に買ったの?」「あの雑踏でね、」

 私はかざしたパンテイの裏地を鋏で切り落とす。

「うわー、ひどい。そんなことしたら毛が丸見えじゃない。」

「そんなことないよ、こうすればいい。ちょっと、足、開いて。」

 私はシェイビングクリームを璃紗のそこに塗り、丁寧に全ての陰毛を剃り上げて

いく。

「ああん、感じるじゃない。それに、そんなことして・・・。」

 璃紗の花園は草むらを失い、深い亀裂も陰唇も真っ白なその周囲の丘も剥き出

しになる。私は薄い一枚を璃紗に穿かせる。

「ほら、毛は見えない。」

「ひどーい。これじゃあ何もかも丸見えだわ。穿いてないよりいやらしいじゃない。

ところで、ブラは?」

「そんなのいるわけないじゃない。さあ、行こうか。」

 璃紗はキャミソールを付けて、ホテルを出る。

 昨夜の喧噪が嘘のような路地を港へ向かう。港では朝市が開かれている。もう

終いかけだが、まだ少し野菜や果物が並んでいる。ビーチで食べるための果物や

パンを買う。璃紗は、眩しいほど明るいその雑踏の中を、透けたキャミソールと薄

い白の水着のパンテイだけで歩く。海からの強い風は容赦なくキャミソールの裾を

捲り上げ、その度に、陰りを取り去った璃紗の秘所は僅かな薄布越しに白日にさ

らされる。

 港の片隅の一番小さな船に乗り込む。

 船は入り江を出て大きく岬を廻り、島の裏側に出る。岩場ばかりの海岸に沿って

暫く走ると、間もなく崖下に白いビーチが見えてくる。パラダイスビーチだ。なんとも

ありきたりの名前だが、ここはミコノスの街のちょうど裏側の綺麗な海水浴場だ。

 砂浜に直接船は乗り上げる。わたしは先に降りて、璃紗の手を取る。

 砂浜を少し歩く。まわりを見渡すと、女の子の半分ぐらいはトップレス。

「さあ、こんなのとっちゃおか。」わたしは、璃紗のキャミソールを奪ってしまう。璃

紗は、思わず胸を隠そうとするが、そうするとスケスケの下が見えてしまうのに気

付く。璃紗は、胸に当てた手をおろす。

「もう少し奥へ行こうか。」

 私は小さなパンティ一枚の璃紗の手を取って、砂浜を歩く。次第に人影は少なく

なる。このあたりでは、まわりの女の子は皆胸を剥き出しにして焼いてる。全裸に

なってお尻も焼いている子さえいる。

 「さあ、ここでいいね。」私は裸になる。璃紗も自分でパンテイを取る。

 璃紗は、仰向けに寝ころぶ。今は真昼。陰毛さえ失った一糸纏わぬ裸体を明る

い太陽の下にさらす。ちりちり焼けるようなく光の下、心地よい海風が肌を撫でる。

ふと目を動かすと、近くで学生風の金髪の裸の青年が璃紗をじっと見ている。

 璃紗は心持ち足を広げてしまう。そこだけ赤い割れ目も、濡れたルビーも、深淵

の入り口もが太陽の光に輝いている。

「うわ、大胆、仰向けで寝るの?足まで開いて、クリトリスまで見えてるよ。」

「もう、言葉にしないでよ。恥ずかしい。ああん、でも気持ちいいわ。私ってこんなこ

とが出来る女だったのかしら。」

「昨日もすごかったよ。町中で裸で着替えるわ、デイスコでストリップするわ、それ

にしても素っ裸で腰突きだして足開いて踊るなんて、男ども、皆んな興奮して璃紗

に釘付けだったよ。まるで、私に入れてっていう感じ。もう少し踊り続けてたら、み

んなに犯されたんじゃない?」

「ああ、思い出して濡れて来ちゃうじゃない。私、みんなに見られたのね。でも、智

奈さんもすごかったわね。あっと言う間に全部脱いじゃって。私、智奈さんも素敵だ

と思うわ。」

 

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 璃紗は濡れた割れ目に手をやり、左手でその花びらを押し広げ右手でクリトリス

を刺激する。やがてそれは硬く尖って璃紗は喘ぎ声を出す。

 私は、璃紗のヴァギナに指を入れる。猫の舌のようにざらついた回廊をぬけ、奥

の部屋へとつづく丸くこりこりとした扉までたどり着いた時、璃紗はおもわず声をあ

げる。私は優しく璃紗の中をかき回す。グチャグチャといやらしい音。璃紗はここが

底抜けに明るい浜辺であることで、羞恥にいっそう感じていく。ますます愛液がに

じみ出てとうとうしたたるほど。

 私は、綺麗に草むらを刈り取られた割れ目に唇を寄せ、愛液を音を立ててすすり

舌を入れる。璃紗はもう、がまんできずに思わず口走る。

「ああ、あなたのが欲しい!」

 璃紗は目の前突き出された私のものを口に含み、舌で愛撫する。二人とも激し

い舌技を繰り出す。

 私は姿勢を変え、璃紗の乳首を吸う。そして、堅いものをヴァギナに差し入れる。

最初は静かに、そして間もなく激しく突く。璃紗の中で砂の上で背中を擦られる痛

みと、体を突かれる快感がないまぜになる。

 ひときわ大きな喘ぎと共に、璃紗は果てる。私も璃紗の中で逝ってしまう。 

私は火照った体を冷ましに海へ入る。璃紗は大きく足を開いたそのままの格好で

砂浜で余韻に身をまかせている。

 

 さっきの金髪の青年と私は目が合う。私は目が構わないよと伝える。

青年は璃紗に近づいていって手を握る。

璃紗は最初は驚き、それでも、青年の優しい目を見、それから、私の方を向く。

私の目が頷いているのを見ると、璃紗は青年を手を握り、自分の胸にあてがう。

そして唇を求める。

 舌と舌が絡まり腕と腕が絡まる。璃紗は白い足を一杯まで広げ、ワインより赤い

ルビーもエーゲより深い深淵も剥き出しにする。青年耳たぶを舐め、うなじに舌を

這わせ、固い乳首を強く吸う。剥き出しになったルビーを舌で転がし、熱い小陰唇

を口に含む。そして深淵に指を差し入れる。1本、2本、3本、4本。彼の4本の指

が璃紗の深みを激しくまさぐる。

 「ああん、ああ、ああん・・・」淫靡に喘ぐ璃紗。 

 青年は、璃紗の肩の横に手を突き、大きく太い猛りを突きだし、深淵ではなく

ルビーを突く。何度も何度も。決してヴァギナに差し入れることなく突きまくる。璃

紗は、たまらず、本当にして欲しいことを口走る。

「早く・・早く・・欲しい! お願い、入れて!」

 それでも彼は璃紗をじらし、彼女の切望する雄々しい彼自身を目の前でみせつ

ける。

 璃紗は、その猛りを両手で包み込み、付け根あたりから先端のくびれにむけて

唇で吸う。彼は小さなうめき声をあげる。璃紗は口一杯にほおばり、咽せそうにな

る。そして、快感に喘ぐ彼を見つめる。 彼はようやく、璃紗の濡れた割れ目に猛り

狂った太いものを差し入れる。璃紗は一瞬痛みに顔を歪めるが、すぐにそれは快

感へと変わり璃紗は再び恍惚の人となる。

 二人は深く強く激しく、獣になる。限りなく互いの身体を貪りあう。ピッタリと隙間

がないほどに重なった身体は熱く溶けてひとつになる。

「あ・あ・・あ、あああああ・・・・・・・・・・・・・・・いく・・・・・・・・・!」

やがて快感が頂点に達し、青年は喘ぎながら果てる。璃紗も同時に小さな声をあ

げて快楽の波に身をまかす。璃紗の身体は貝のように固く締まって私を逃がすま

いとする。それでも、青年は彼女から身体を離し疲れた身体を横たえる。

 

 暫くして海からあがってきた私は、犯され、恍惚とする璃紗を見つける。

 私は静かに寄り添い張りきった胸を揉み、乳首を吸う。青年もまた、璃紗のもう

片方の胸を揉み、乳首を吸う。璃紗は、両手で2本の猛りを同時にしごく。璃紗の

顔に、肩に、胸に、2つの猛りから吹き出した熱い精液が降りかかる。

 どっと疲れた3人はそのまま倒れ込こみ、お互いにっこり微笑む。

「のどが渇いたね、何か買ってきて。」私は璃紗に促す。

 パンテイとキャミソールに伸ばした璃紗の手を、私は押さえる。

「ひどーい、」と言いながらも、璃紗はそのまま立ち上がり、海まで駆けていって汗

と体液にまみれた体を洗うと、店まで歩き始める。

 璃紗の白い胸に、つるつる股間に、剥き出しの赤い割れ目に、男達の視線が集

まる。璃紗は平気な顔で凛として飲み物を買ってゆっくり歩いて戻って来る。待っ

ていた私たちは拍手で璃紗を迎える。

 

 

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